2030年に向けて~皆様へのメッセージ~

味の素グループは、2030年に食と健康の課題解決企業に生まれ変わります。「アミノ酸のはたらきで、世界の健康寿命を延ばすことに貢献します」これが、すべてのステークホルダーへのメッセージです。アミノ酸のはたらきとは、おもに「食べ物をおいしくする」、「成長、発育を促す」、「消耗を回復する」、「体調を整える」機能です。当社製品を通じて、また食と健康にかかわる生活習慣を改善することに企業活動を集中していきます。

目指す姿の実現に向けた基本方針

「食と健康の課題解決」という目的のために、あらゆる経営資源を集中するという方針でグループ経営を行います。

「人財と組織のマネジメント変革」「健康を軸とした生活者への提供価値向上」「効率性高く成長できる収益構造」という経営計画を、デジタル・トランスフォーメーションによる業務改革でバックアップし、戦略遂行のスピード不足も解消していきます。結果として、コーポレートブランド価値、従業員エンゲージメント、時価総額のバランスのとれた企業価値向上を図ります。

2030年に目指す構造目標

2030年の構造目標として、効率性の観点からROIC13%超を、成長性の観点からオーガニック成長率5%を目指します。それにつながる重点KPIとして、重点事業売上高比率、従業員エンゲージメントスコア、単価成長率を設定しました。2030年に目指す構造目標に向け、20-22中計をフェーズ1「構造改革」、23-25中計をフェーズ2「再成長」とし、3か年中期経営計画2期分をかけ、持続力のある事業構造へ変革していきます。

20-25年度におけるロードマップ

主な3つの戦略

①収益構造改革:6年間を通じて「重点事業への経営資源の集中」を徹底します。フェーズ1では非重点事業の再編を完遂し、その他事業の見極めを行います。フェーズ2では見極めた事業を再編することで健全な事業ポートフォリオに再構築します。

②健康訴求の事業戦略の強化と単価向上戦略:6年間を通じて、ライフスタイルに対応したおいしさを追求し、コアブランドと製品の不断の改良をすすめます。加えてフェーズ1では、食と健康のエコシステムづくりに投資をします。フェーズ2では、これを基盤にパーソナル健康の新事業モデルを構築します。

③人財と組織マネジメント変革:6年間を通じ、生産性向上のため、顧客価値向上視点で業務プロセスを効率化するマネジメント手法の標準化と並行し、デジタルによる業務の高度化に投資し、実効性を高めます。

 

 

 

地域・地球との共生

ESG課題については、2030年までに温室効果ガスを50%削減し、TCFDシミュレーションで導き出した経済リスク80~100億円を軽減することを最重要テーマとして取り組みます。

 

 

2025年度に向けた財務戦略

構造改革にあたるFY20-23においても、FY17-19を上回る営業キャッシュフローを創出し、成長投資に振り向けていきます。株主還元については、総還元性向50%超を目途とする基本方針を継続し、配当性向は40%を目途に現在の配当額を維持・増配します。

 

今後の当社の持続的な成長にご期待ください。内容詳細はこちらをご覧ください。