睡眠とアミノ酸
目覚めスッキリ!すみやかに自然な深い眠りへ導くグリシン

睡眠は、量だけではなく、「質」も大切
睡眠時間をたっぷりととったはずなのに、「十分に寝た気がしない」、「疲れがとれない」と感じたことはありませんか? 睡眠に十分な時間をとることは基本ですが、実はその「質」も大切です。質の良い睡眠をとるためにアミノ酸のグリシンが役立つことが、味の素グループの研究でわかってきました。 質の良い睡眠をとり、すっきりと目覚め、朝から活動的に元気な毎日を送りましょう。
寝る前のグリシンで朝の目覚めがスッキリ
日頃から睡眠に不満を持っている方々に、寝る前にグリシンまたは対照食を摂ってもらい、翌朝の「睡眠の満足度」を調査してみました。その結果、グリシンを摂取したときのほうが、睡眠の満足度が高くなることがわかりました。
Yamadera et al., Sleep and Biological Rhythms, 5(2), 126-131, 2007.
グリシンで日中の作業効率もアップ!
日頃の睡眠に不満のない方々に、意図的に睡眠不足の状態になってもらい、寝る前にグリシンまたは対照食を摂ってもらい、 翌日の「作業効率」と「眠気」を調査しました。その結果、グリシンを摂取したときのほうが、翌日の日中の疲労感や眠気が軽くなり、パソコンを使った作業の効率もアップすることがわかりました。
Bannai et al., Frontiers in neurology, 18 April 2012.
夜はぐっすり、すみやかに深い眠りに
人の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠という2種類の眠りを周期的に波のように繰り返しています。ノンレム睡眠の中で、特に眠りの深いステージは、「徐波睡眠」とよばれ、成長ホルモンが活発に分泌され、筋肉や皮膚の修復を促す大切な時間です。寝る前にグリシンまたは対照食を摂ってもらったところ、 グリシンを摂取したときのほうが、「徐波睡眠」によりすみやかに到達することがわかりました。 グリシンは、深い眠りに早く達するだけでなく、より深い睡眠を増加させることで(睡眠を安定化させることで)、睡眠の質を改善する効果があることもわかっています。
Yamadera et al., Sleep and Biological Rhythms, 5(2), 126-131, 2007.
深部体温(※)を下げて眠りやすいカラダを作る
質の良い睡眠と体温は深い関係をもっています。 睡眠中は脳やカラダを休息させるために代謝量を減らすことが必要です。質の良い睡眠では、まず手足の体温が上昇して体内の熱を外に逃がし(熱放散)、次いで深部体温(カラダの中心部の体温)がスムーズに低下すると考えられております。 つまり、スムーズに深部体温を下げることが、質の良い睡眠を得るには重要なのです。 就寝前のグリシンの摂取は、足の表面体温を上昇させ熱放散を高め、深部体温を下げる効果があることが研究成果によりわかってきました。
※深部体温:体の中心部の体温