味の素グループ パーム油の調達ガイドライン
味の素グループ
制定日:2018年7月1日
1. 目的
パーム油は味の素グループの事業活動を支える重要な原材料の一つであるが、近年になってパーム農園の開発やその生産と森林破壊や人権侵害等の問題との関連性が指摘されている。味の素グループはサプライチェーンにおけるこうした問題を改善し、持続可能なパーム油調達を実現する。
2. 対象
パーム油またはパーム核油
パーム油またはパーム核油を原料に含む製品
以後の文章ではこれらの対象をパーム油製品と呼ぶ。
3. 方向性
味の素グループはRSPOが定める原則と基準(Principle and Criteria for the Production of Sustainable Palm Oil 2013)を尊重し、持続可能と認められるパーム油製品を調達する。持続可能なパーム油製品の条件には以下の項目も含まれる。
保全価値の高い地域(HCV)を保護している。
既存のプランテーションの管理を含む、新しい植栽、再植え付け、またはその他の開発の準備に火を用いていない。
世界人権宣言を支持し、労働者の人権を尊重する。
植林地の開発の際には先住民族および地域社会の意向を尊重し、公正な苦情処理を行う。
高炭素ストック(HCS)の森林を保護している。
新たな泥炭地の開墾を行わない。
4. 取組み
本ガイドラインに合致するパーム油製品の調達に向け、お取引先、社外有識者、NGO、認識を共有する他企業など、関係者と情報交換すると共に流通段階での透明性確保などの活動を行う。
本ガイドラインに合致するパーム油製品の調達を確実に行うため、数値目標やアクションプランを策定して、実績の公表を図る。
本ガイドラインは定期的に内容の見直しを図る。