肝臓の健康とアミノ酸
肝臓の働きを助けるアラニンとグルタミン

飲みすぎ・二日酔いは肝機能の能力オーバー
なぜ飲みすぎると、二日酔いなどの症状が起きるのでしょうか? それは、体内に取り込まれたアルコールや、それが肝臓で分解されてできたアセトアルデヒドのしわざ。
アセトアルデヒドがさらに分解されれば、いやな気分も解消されますが、そのまま体内で停滞してしまうと、つらい状態が続いてしまいます。ここでアミノ酸の登場です。
アラニンやグルタミンは、カラダの中でエネルギー源となる糖を新たに作り出すアミノ酸です(糖原性アミノ酸といいます)。その際に、アルコールが分解される過程で作られるNADH(補酵素の一種)を消費するため、肝臓での分解反応がスムーズに進むと考えられているのです。
そのため、これらのアミノ酸を摂取することは、肝臓でのアルコール分解の効率を上げ、二日酔いの回復に役立つわけです。
アラニンやグルタミンは、カラダの中でエネルギー源となる糖を新たに作り出すアミノ酸です(糖原性アミノ酸といいます)。その際に、アルコールが分解される過程で作られるNADH(補酵素の一種)を消費するため、肝臓での分解反応がスムーズに進むと考えられているのです。
そのため、これらのアミノ酸を摂取することは、肝臓でのアルコール分解の効率を上げ、二日酔いの回復に役立つわけです。
Suda & Tanaka, JJPEN. Vol. 11(10), 1179-1183, 1989
アラニンとグルタミンで、アルコールやアセトアルデヒドの代謝を促進
健康な大人がアルコール飲料を飲んだ後に呼気に含まれるアルコール量を調べてみました。
下のグラフは、アルコール飲料を飲んだ直後にアラニンとグルタミンを摂取してもらったグループと、比較のため普通の砂糖水(プラセボ)を摂取してもらったグループとで呼気中のアルコール量がどのように変化するかを表しています。 時間がたつにつれ肝臓でアルコールが分解され、次第に呼気中のアルコール量は低下していきますが、アラニンとグルタミンを飲んだ場合の方が、砂糖水を飲んだ場合よりも、明らかにアルコール量の低下が速いことがわかります。
これは、アラニンとグルタミンによって、肝臓におけるアルコール分解が促進されたためです。 また、アルコール飲料を飲んだ後にアンケート調査を行い、被験者が感じた主観的な酔い醒め感も調べました。その結果、アラニンとグルタミンを摂取した方が酔い醒め感がよいと感じる割合が高いことがわかりました。
下のグラフは、アルコール飲料を飲んだ直後にアラニンとグルタミンを摂取してもらったグループと、比較のため普通の砂糖水(プラセボ)を摂取してもらったグループとで呼気中のアルコール量がどのように変化するかを表しています。 時間がたつにつれ肝臓でアルコールが分解され、次第に呼気中のアルコール量は低下していきますが、アラニンとグルタミンを飲んだ場合の方が、砂糖水を飲んだ場合よりも、明らかにアルコール量の低下が速いことがわかります。
これは、アラニンとグルタミンによって、肝臓におけるアルコール分解が促進されたためです。 また、アルコール飲料を飲んだ後にアンケート調査を行い、被験者が感じた主観的な酔い醒め感も調べました。その結果、アラニンとグルタミンを摂取した方が酔い醒め感がよいと感じる割合が高いことがわかりました。
太田ら、アミノ酸研究 Vol. 3(1), 57-58, 2009
アミノ酸でお酒と上手なおつきあいを!
お酒は飲みすぎないのが一番ですが、気を付けてはいても、付き合いで断れなかったり、ハメをはずしてしまうこともあるものです。 アラニンとグルタミンは肝障害を改善したり、肝臓の再生を促進する働きがあることもわかっています。
アミノ酸のチカラを借りて、お酒と上手につきあってみてはいかがでしょうか?