塩分と塩味はイコールではありません。「塩味」は味覚で感じる、塩の味のこと。一方、「塩分」は食塩の主成分である「塩化ナトリウム」のこと。ナトリウムは、体にとって大切な成分ですが、摂り過ぎはよくないと言われています。
調査の結果、日本人の食塩摂取の平均値(20歳以上)は男性10.9g、女性9.3gと、国が定めた1日の摂取目標量をオーバー。原因として、日本特有の調味料“しょうゆ”や“みそ”を使った食文化と、加工食品の普及や外食の増加が考えられます。
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だしを効かせれば、薄味でも満足の味わいに。
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塩味以外の味覚を加えることで、塩分を抑える。
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食材そのものがおいしければ、調味料は抑えられる。
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塩もみなどで使った塩分や塩蔵品は完全に塩抜きする。
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焦げめをつけて香ばしさを出すなど、調味料に頼らない工夫も。
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ラーメンなどの麺類は、塩分量が多いメニュー。1杯で1日分の塩分摂取目標量を含むものも!
その塩分量のほとんどが汁によるものなので、なるべく汁を残すように心がけましょう。- ・一般的に、みそやしょうゆ味よりとんこつや塩味の方が塩分が多めなので、注意!
- ・具が多いものはその分汁が少なめ。具だくさんメニューを選ぶこともポイントです!
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外食やインスタント食品は、一般的に塩分が多め。1食だけで1日分の塩分摂取目標量の半分近くなるものも!
外食やインスタント食品は、1日1食までに抑えましょう。- ・丼ものは、タレがご飯にしみていて塩分が高くなりがち。選ぶなら、塩分も栄養バランスもよい定食がおすすめ!
- ・お寿司のしょうゆや揚げ物のソースなどは、直接かけるのではなく小皿にとって少量ずつ使うよう心がけましょう。
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ハム、チーズ、練りものなどの加工食品は高塩分食品。お酒のおつまみには、これら塩分の高いものがおいしく感じられるもの。
お酒を飲むことが多い人は、おつまみの摂り過ぎにも注意が必要です。- ・ハム1枚、チーズ1切れ、笹かまぼこ1枚、それぞれで濃い口しょうゆ小さじ1杯分と約同等量の塩分量!食べ過ぎ注意!
- ・お酒がすすむと塩分の高いおつまみも進みがちに。減塩のためには、飲酒量を控えることも大切です。