「食」に関する議論のポイント
東京栄養サミットに参加することで、世界の議論の最新の論点が見えてきました。多様な課題に対して、日本の関係者が学ぶ貴重な機会となりました。今回の様々な出会いを契機に、日本の産学官民すべてのステークホルダーが力を合わせて、世界の栄養課題解決と持続可能な発展の両立に向けた取り組みを推進します。
[ ポイント ]
1.N4Gではコロナを契機とした「人の健康」と「地球の健康」の両立の議論
- 人:脆弱な立場にある子供の飢餓、栄養不良の二重負荷の拡大
- 社会:脆弱なフードシステムがもたらす、貧困による飢餓の拡大、ジェンダー格差
- 地球:GHG排出源としての農業、サステナブルヘルスダイエットへの転換
2.「地域の自立」に向けた支援~「グローバルとローカルの調和」
- 地域の自立に向けたマイクロエコシステム
- パートナーシップによるイノベーション推進
3.「地域の食文化」を尊重し、「バランスの取れた食生活」を実現
- No one size fits all⇒地域の食文化・食習慣の多様性を踏まえた解決策の必要
- 日常の食習慣改善改善へのアプローチ⇒栄養不良の二重負荷や減塩への取り組み
4.誰一人取り残さないために~「ポピュレーションアプローチ」の必要
- 生涯にわたる健全な身体の基盤を構築する学校給食、食育~School Meals Coalition
- 大人の包括的な栄養改善を支援する職場給食、健康経営~Work Force Nutrition
5.栄養改善に関わるルールメイキングへの対応
- 欧州「グリーンニューディール政策」の中核をなす「Farm to Fork戦略」から広がる「ルールメイキング」の波に世界の一員として、アジアの一員としてどう対応するかが今後の課題